社長の優劣は
① 秘書役的社員
② 参謀役的社員
③ 補佐役的社員
の、3種類の社員を
持っているかどうかで
決まる。

● 社長が社長として、名実共に、その職責を、よりよく全うするためには、「秘書役的社員」と「参謀役的社員」と「補佐役的社員」の、3種類の社員を、身近に持つことが大事である。

● この3種類の社員を、同時に揃い持つとき、社長は、社業において、自分の予想以上の結果、成果をあげ続けることが出来るだろう。

● 「秘書役的社員」は、社長の指示に従い、その指示通りに仕事に取り組み、工夫して、指示通りの成果を上げ、また、社長の指示を忠実に、周囲に伝えることが出来る社員である。

● この秘書役的社員は、まさに、社長の手となり足となり、また、時に伝達者となって、正確に周囲に伝達しなければならず、それなりに、己れを滅しなければならないから、そう容易な役割ではない。

● 社長は、この秘書役的社員のお陰で、やりたいこと、自分の言いたいことを、いくつも実行、実践、実現していくことが出来る。

● 「参謀役的社員」は、社長の指示を受けても、自分が判断し、その指示が正しいと思えば、これを命がけで実行し、しかし、社長の指示が適正適切でなければ、その指示に対して、社長に、己れの首を賭けても、諫言(かんげん)する勇気がなければならない。だから、極めて覚悟が求められる役割である。

● しかし、社長が、この参謀役的社員を遠ざけ疎(うと)んじ、果ては、会社から追放するとすれば、それは、自身がバカ殿になるばかりか、自身で自分の首を絞め、身を滅ぼし、会社を亡ぼす自殺行為であることを承知しておくべきである。

● 社長は、この参謀役的社員の存在によって、自分の戦略、対策の是非を確認、学び続けることが出来るだけでなく、社長として、経営者の階段を一段一段、確実に登っていくことが出来るだろう。

● 「補佐役的社員」は、社長の「言葉の指示」ではなく、「心の指示」を理解し、受け止め、事を必ず成功させる社員である。

● 社長は、もちろん、人間である。思い違いだけでなく、戦略的勘違いや言い間違いを無意識にすることがある。しかし、補佐役的社員は、そのことを、一切指摘しない。言葉ではなく、その心の指示を聞き終えると、分かりました、そのご指示通りに取り組みます、と応える。

● そして、事を成功させると、社長のご指示通りに取り組んだ結果、かくかように成果を上げることが出来ました。ありがとうございました、と報告する。

● 社長は、指示をしたあと、しばらくして大抵は、自分の指示の間違いに気づく。呼び戻して指示を訂正しようかと思い続けているとき、補佐役的社員が、自分の思った通りの成果をあげ、報告にくる。

● 社長は、その補佐役的社員に、内心、心の中で感謝する。このような対応をすることが出来る社員を見つけ持つことは、盲亀の浮木に等しいほどに難しい。

● しかし、いずれにせよ、社長が、以上の3種類の社員、すなわち「秘書役的社員」と「参謀役的社員」と「補佐役的社員」を、身近に持ったとき、社長は、意の如く、会社を成長させ、社員を喜ばせ、お客様満足させ、社会を発展させることが出来ることを知っておくべきである。

● 松下幸之助さんとその幹部社員の群像を、23年間、間近で見続けてきて、そのように思う。

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